damp, moistを辞書で引くと「湿っぽい」「湿気が多い」という似通った訳語が載っています。一見しただけでは、どのように使い分ければよいのか迷いますね。各単語の意味がどう違うのか説明します。
dampは、わずかに湿り気があることを指し、不快感を暗示することが多くなります。また、寒さや冷たさを連想させます。
- I arrived in Liverpool on a cold, damp morning.(寒く湿った朝にリバプールに到着した)
- Do not store this medicine in damp places.(この薬は湿った場所に保管しないでください)
moistもわずかに湿っている状態を指しますが、dampと異なる点があります。それは、不快感を暗示しないことです。つまり、ポジティブなニュアンスがあります。食品に含まれる水分や、目や唇の湿りを表現するために使われることが特に多いです。
- I love moist and chewy cookies.(もちっとして歯ごたえのあるクッキーが大好きです)
- She wiped her moist eyes with the back of her hand.(彼女は、潤んだ目を手の甲でぬぐった)
「湿っぽい」を表す damp, moist の違いのまとめ
- damp → 「不快感のある湿気」を形容するときに使う
- moisut → 「心地よい(あるいはちょうどよい)湿気」を形容するときに使う
ネガティブなのがdampで、ポジティブなのがmoistと区別すると覚えやすいでしょう。