起きた事の経緯を、とうとうと語ったあとに、「最後に」という意味で文章の前後に at lastや、after allをつけた英文をよくみかけます。at lastもafter allも同じ意味だろうと思ってしまいがちですが、実は文章全体の意味をかえてしまうぐらい違っているので注意が必要です。
at last – 日本語にするなら「最後に」というよりも「ついに」がぴったりくる表現で、いろいろな障害があって苦労もしたけれど、艱難辛苦をのりこえて、ついに目的を達成しました!というプラスの表現です。
after all – 日本語にすると、「最後に」というよりも「結局」が適当な表現で、at lastと同じくいろいろな障害があって苦労したのに、結局だめでした!というマイナスの表現なのです。
ハッピーエンドを伝える文章にはat last、バッドエンドを伝える文章にはafter allを使う、と区別して覚えるとよいでしょう。白雪姫を物語るならat lastがぴったりです。でも、もし、あれだけ苦労して骨折り損だった継母視点で物語りをつくったとしたら、そのときはafter allの出番ですね。