同じ単語live(生きる) から派生した2つの形容詞、livingとlivelyのニュアンスの違いについて、みてみましょう。
living – 人でも動物でも植物でも、生きている状態を指します。いきとしいけるものが生命活動をしている状態をさします。そこから転じて、人間が日々の生活を営む状態、たとえばliving room(家族が生活する居間)を指すときなどにも使われますが、基本的に、生き生きとしたとか、元気なとか、そういったニュアンスは含みません。
lively – 生き生きとした、活気に満ちた、元気な状態や活動をさすときに使う単語です。誰かが元気に頑張っている状態を表現したいなら、間違っても事務的なlivingではなく、このlivelyを使いましょう。
ですので恐いゾンビ映画でおなじみのゾンビは living dead(生きている死人)です。lively deadといってしまいますと、元気に活発に動き回る死人という意味になってしまいます。想像してみますと、実はlively deadのほうが数段恐いわけですが…
私たちも、livingと言われるより、livelyといわれるような日々を過ごしたいものですね。