英語の動詞にも、状態と動作の二種類があります。「わかる」は動作なので、瞬間的に点のイメージで発生します。「わかっている」は状態なので帯のイメージで長く続きます。
- I understood the story. (話しの意味がわかった)
「わかった=理解した」は、理解した瞬間に発生する動作ですから、その時にその動作はもう終了します。そのため「理解する」という動作そのものが長く続くことはありません。「着る」と「着ている」の違いに近いイメージで、この場合は「着る」という動作と同じ感覚を持っています。
- I know what you mean. (あなたの言っている意味はわかります)
この「わかる」は、ずっとわかっている状態が続くイメージです。「わかった!」と合点がいく瞬間的なイメージではなく、ずっと知っていると言う状態が続いています。そのためこれは「着ている」という言葉に近いイメージです。
イメージを膨らませないと実感できないこの「動作」と「状態」の差は基本的には日本語と同じです。日本語自身をもう一度見つめ直すのも、英語をより深く理解するのに役立ちます。