「賢い」は、学校ではなぜか「clever」を先に習いますが、これは厳密には「ずる賢い」意味で使われます。
- She is clever. (彼女は賢い)
日本語に訳せば確かにこうなりますが、これがセリフなら裏にかなり色々な感情が押し隠されています。「なかなかやるね、何か企んでると思ったわ」とか「うまくやり抜けたな」というニュアンスです。そのため、責める言葉は一切添えずに、「気に入らない」という気持ちを付け加えることが可能です。
- She is smart. (彼女は賢い)
この場合「賢い」は、成績がよい意味もあれば、頭の回転が速い意味もあります。物分りがよい、聞き分けがよい、などの意味も含まれ、非常にいい意味で使われます。「smart」は、文句なしに褒め言葉です。
一方「clever」への嫌悪感は状況により微妙に違ってきますから、この単語が会話に使われたなら、語気や表情にも十分気をつける必要があります。つまり「裏がある」言葉です。そのため自分が使うのは控えておいたほうが無難です。