「思う」の意味で多用される「think」は、強くも弱くも無いニュートラルな思いを伝えられる便利な動詞です。ただ、意見交換の際に「私は、こんな風に思うよ。他の人がどう思っているかはわからないけど」というニュアンスを出す場合、「think」は威力が全く足りません。
- I believe it was ok.(私は大丈夫だと思うよ。私個人的にはね)
「believe」を使うと、自分がどう思うかというところに焦点が絞られています。
- I think it was ok.(「いいと思います」=いいんじゃない?=いいでしょ、きっと?)
「think」を使うと自信も確信もありません。ある必要もありません。「そうでしょ?ちがう?」くらいの感覚でも使えます。そのため信念は全く感じられませんし、意見というほど大げさなものでもありません。
自分の意見を強調したい時は主語である「I」の部分を「アーイ」と長く強く言うことで強調することはできます。ただこれではあからさまです。あからさまに語気を変えず、それでも静かに主張できる「believe」は、意外と重宝します。