上達のコツは物真似にあり

カタカナでの表現方法は日本特有のものであり、当然ながら英語はそもそもカタカナで明記される言葉ではありません。英語を耳にした日本人が、自分に聞こえている音を相手に伝えるために仮にカタカナを用いているだけであって、聞く人が替わればカタカナの表記が変わってもおかしくはないのです。
同じ単語を聞いて、アップルと文字に起こす人もいればアッポゥだろうという人もいます。実際にその英語を耳にしていない人が、起こされたカタカナを読んだところで正しい発音ができるはずもないです。
発音を覚えようとするときに、それを無理にカタカナに置き換えて読もうとするのを止めてみましょう。聞いた言葉をそのまま、歌詞の知らない歌を真似て歌うように、音だけを再現するつもりで声に出して繰り返してみてください。上手く真似ができていると納得できるまで、何度でもです。
一音一音無理に区切って発音しようとせず、流れるままに声に出すのがポイントです。英文の場合は単語と単語の間をはっきりと分けずに、語尾を繋げて境界をぼかすとそれらしくなります。
言葉というものの意味も知らぬ幼いころ、私たちは文字を覚えるよりも先に、親の呼びかけをなぞるようにして言語を習得しました。英語も同様に、耳に入った音を余計な行程を通らせずに、ただひたすらに真似ようとする行為が意味を持ちます。唇の形や舌の動きについて難しく考える前に、シンプルにオウム返しするところから始めてみるのがおすすめです。

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