長年、英語学習をしているのですが、英語の発音にはまったく自信がありませんでした。考えてみれば、それは当然で、絶対に必要な、たった1つのことをやっていなかったからなのです。それは何かと言うと、「自分の発音を自分で聴く」ということです。これをやらない限り、英語の発音が上手くなることはありません。
英語学習をする際に、たくさんの英語をリスニングし、そのシャドーイングをきちんとやっていれば、英語の発音も上手くなるものだと考えていました。実際、そのように書いている本などもありましたからね。
しかし、その方法を何年やっても、英語の発音は下手で、自分でも情けなくなるほどだったのです。発音に関する本やサイトなども読み、実践したこともありましたが、上達を実感できませんでした。
これはシャドーイングの落とし穴で、リスニングした通りに発音できている感覚になってしまうのです。英語の音声をリスニングすることとシャドーイングすることに精一杯で、自分の発音のチェックまでできる人はいないでしょう。聴いている音声はきれいな音声ですから、同じように発音して真似している錯覚に陥ってしまうのです。
シャドーイングというトレーニング方法が悪いのではありません。シャドーイングの効果は、多くの達人たちが証明しています。シャドーイングをするのであれば、そのときの自分の声を録音し、それを聴く必要があるのです。お手本の音声とあまりにもかけ離れていることに愕然とするはずです。ひどすぎる自分の発音に泣きたくなります。しかし、「聴いては直す→直しては話す→またそれを聞いて直す」これを繰り返す以外に、英語の発音が上手になる方法はありません。