英語を習い始めの定番は、
- Thank you.
- Thank you very much.
ですね。
親しい間柄なら
- Thanks.(どうも、ありがと)
で済みます。
会社や店舗で耳にするのが、
- Thanks for nothing.
です。
Thanks for ・・・.というのは「・・・をありがとう」という意味です。廊下で書類を落としてしまって、拾うのを手伝ってくれた人に
- Thanks for your help.
と言いいながらニコと笑って、
- Shall we have lunch or dinner together?
と食事に誘うのがスマートです。
- Thanks for nothing.
の直訳は、「なにもないのでありがとう」です。つまり、「この役立たず!」・「はい、はい」ですね。若い人なら「はいはい(”、”がありません)」。もしくは、「もういいよ」という感じです。ネット用語的には「全然いいです」・「さむー」といった感じでしょうか。
ショップでは、探し物を店員に聞いた際に、”扱いがない”と言われたときに落胆と嫌味を込めて、ニコッと笑いながら
- Thanks for nothing.
とお礼を言う時にも使われます。
badなシーンだけではありません。何か、助けてもらって
- Thank you very much.
と、お礼を言うと、助けてもらった人から
- Thanks for nothing.
と、返されることがあります。意味は、「お礼を言われるほどのことはしてないよ」です。つまり、謙遜しているのです。
このように、シーンによって
- Thanks for nothing.
の意味合いは違うので、面白い表現です。