学校英語では、原形不定詞をとるのは使役を表す動詞(make, have, let)と知覚動詞(see, hear, feelなど)、helpだけだと習います。
しかし、実際の英語では必ずしもそうではありません。「Leave it be」のように、leaveが原形不定詞をとる場合があります。
- A: Leave it be. Let us go.(放っておこうよ。行こう)
- B: We can’t do. He’s shivering with cold.(できないわ。寒さで震えているもの)
捨て猫(オス)を見つけた場面です。猫を放置しようというAと、見捨てられないBが会話しています。ふたりの気持ちの違いは、猫を指す代名詞にも表れています(Aはitで、Bはheを使用)。
- A: Leave me be.(放っておいてくれよ)
- B: I can’t do. Because we’re family.(ムリよ、だって家族だもの)
it以外にもmeも使われます。落ち込んでいるAと励まそうとするBの会話です。
ただ、leaveがどんな原形不定詞もとるかというと、そうではありません。be動詞以外の例はあまり見かけません。
通常の動詞はto不定詞となります。
- A: Leave the bean to soak overnight(豆を一晩、水につけておいて)
- B: OK.(わかった)
leaveは目的語の後に不定詞以外にも形容詞や副詞、分詞、前置詞句をとることができます。たとえば、
- leave it to me(私に任せて)
- leave me alone(ひとりにして)
があります。ぜひ使いこなしたい動詞です。