リピーティング練習をしていて、聞き取れなかったところはどうすればいいの?
Q. 英会話学習の一環で「リピーティング」といった声に出す練習をしています。しかし、モデル音声で聞き取れないところは、リピーティングしようがないと感じてしまいます。こんなときはどうしたらいいんでしょうか?
A. 初心者であればあるほど、モデル音声を聞いても聞き取れないし、真似できないことでしょう。そういうときは誤魔化してください。例えば、pronunciation(意味は「発音」)という単語がうまく聞き取れなかった時、「プロナ…ション」としてしまって当面は良いということです。
モデル音声に近づける努力は必要ですが、完璧でなければいけないと思ってしまうと継続するのが辛くなってきます。よく会話で使う表現であれば、きっとまた次に出会います。一回の出会いで完璧にしようとは思わず、長い目でみて近づけていくようにしてください。
「そんな適当でいいの?」と思われるかもしれませんね。そんなときは小さい時にどう言葉を習得していったかを思い出してみてください。
幼児「キイン!」
母親「ん?あー、キリンさん(のぬいぐるみ)ね」
幼児「キイン、とって」子ども「キイン!」
父親「ん?飛行機?」
子ども「キイン!(キリンのぬいぐるみを指差して)キイン!」
父親「あー、キリンね。はいどうぞ。キ、リ、ンっていうんだよ」
子ども「キリン?」
父親「そうそう、キリン」
子ども「キイン!」
上記の会話にあるように、子どもにとって重要なのは正しい発音をすることではなく、意図が通じることです。通じなかったときには修正をします。通じなかったときには失敗とも思っていないでしょう。単純に「あれ?通じなかったなぁ。じゃあ、別の方法(指差し、別の発音など)でもう一度伝えよう」としか思っていないはずです。
外国語習得も同じように考えてみてください。単語すべてが正しく発音できるようにならなければ発話してはいけないと思ってしまったら、何も話せなくなってしまいます。ぜひ気負わずに自分が再現できる音で、なるべく近い音を出していくようにしてみてください。