英会話学校に何年も通っているが、なかなか話せるようにならない。
Q. 私は40代半ばの会社員女性です。いわゆる駅〇留学という言葉がはやっていた頃、周りの友達にも影響されて、英会話教室に通い始めました。当時は、ローンを組んで多くのチケットを買い、それを受講のために使うというスタイルが一般的でした。
当然元を取らないといけないので、頑張って通ってみたのですが、テキストをこなしても、いざ実地で使おうというときに、なかなか会話らしい会話に発展しなかったのです。あんなにお金をかけたのに、これしかできないのかとがっかりしました。
最近になって仕事で必要になりそうなので、大手の英会話学校に通い始めたのですが、いまだ苦手な状態が続いています。こういうものなんでしょうか。。。ちゃんと話せるようになりたいのですが。。。
A. お悩みはよく理解できます。確かに、英会話教室に通っても、さっぱり話せるようにならないという感想を多くの方から聞きます。私も会社負担で英会話教室に通ったことがありますが、結局のところ話せるようになったかというと、全然ですね(汗)。
英語講師経験のある何人かの外国人に同じ疑問をぶつけたことがあるのですが、彼らはだいたい同じようなことを答えることに気づいたのですが、、、英会話教室に通うだけで話せるようになるかというと、それは難しいでしょうと(!)。
じゃあ英会話教室の役割って何だと聞くと、英会話の実践の機会の提供と、学習のアドバイスを行うサービスである、ということだと言うのです。直接ネイティブと話す機会は一般の日本人にとって日常ではないため、外国語を使う現場、雰囲気というのを直接生で体験できる機会として、英会話教室があるのでしょう。
英会話教室に通うだけでなぜ話せるようにならないかというと、そもそも言葉は生き物であり、人によって、場面によって少しずつバリエーションがある。そしてスピード、息遣いがある。こういった点がノイズになり、雰囲気にのまれて、ついていけなくなる。
そうならないためには、たくさん英語を聞くこと、たくさん英語を話すこと、英語に対して英語で返す訓練をたくさん行うこと。こういった訓練を毎日コツコツやれば、誰でもある程度は英語を道具として使いこなせるようになると。
簡単に言えば、練習量と実践の機会が少ないということなのでしょう。実践の機会は、リアルな英会話教室のほかにも、オンラインで受講できる英会話教室もあり、使える時間は増え、コストは比較にならないくらい下がってきました。
テキストを使いながら一定のパターンを覚えるのは有効で効率的な学習法であり、決して間違っていません。パターンを覚えつつ、バリエーションを増やしていく練習ができると、応用力も増していきます。
英会話学校に通う時間と費用が取れるなら、ネイティブと直接話す機会は貴重ですから有効活用していただくとして、練習量を増やすために、オンライン英会話教室を使うというようなかたちで、一度、集中的に取り組んでみてはどうでしょうか?半年くらい、わき目も振らずやってみるんです。きっとレベルアップした自分を実感できると思いますよ。応援しています!