ディクテーションの効用
Q. ディクテーションが英語学習のための最善の方法だと聞いたのですが、飽きてしまいます。
英語学習をしているとたびたび、単語の暗記やヒアリングのためには、英文を聞きながら正確に文字を書きとるディクテーションを勧められます。
確かにディクテーションをして、一語一句間違えないように聞き取りをしていると、今までどれだけ自分が聞き流していたのか、正確に文法を把握できていなかったのかを実感します。Theや複数形のSを聞きのがしていたりなど、繰り返して何回も聞くことによって文法体が把握できて、有効な学習方法だと実感しています。
現在は留学に向けてTOEFLなどの長文問題をディクテーションの題材に選んでいます。けれどもディクテーションでは同じ文章を何回も繰り返してヒアリングしなくてはならいので、少しあきてしまいます。おススメのディクテーション教材はありますでしょうか。
至高のスピーチなら何度でも聞きたくなる
A. ディクテーションにおススメの教材は、なんといっても著名人のスピーチです。たとえば2008年11月5日に行われた、オバマ大統領の勝利演説。あれは2000年以降もっとも有名なスピーチといえるかもしれません。20代という若きスピーチライターがバックについていたということでも有名ですね。
何度でも聞きたくなる名スピーチ3選
オバマ大統領【Yes,we can.】
★音声
★英語全文
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/world/gooeditor-20081105-06.html
★和訳/英語全文
http://kakiokosi.com/share/politics/133
就任演説も有名ですが、この”Yes, We can.”を連呼する勝利演説は、よりドラマティックでストーリー性があり、楽しんで聞くことができます。
次におススメなのは、ハリーポッターの作者、JKローリングがハーバード大学の卒業式で行ったスピーチです。
JKローリング【世界を変えるのに魔法は必要ない】
★音声/和文字幕付き(字幕表示をする場合は右下の字幕ボタンを押してください)
★英語/和訳
http://www.pottermania.jp/info/interviewprogram/20080605JK_Rowling_Speaks_at_Harvard_Commencement.htm
JKローリングは「失敗がもたらす利益」と「想像力の大切さ」について語ります。ユーモアたっぷりのスピーチなので、楽しみながら何度も繰り返してきくことができます。
そして最後に、私が大好きな作家、エリザベス・ギルバートのスピーチを紹介します。エリザベス・ギルバートは「食べて、祈って、恋をして」(原題eat pray love)の作者として一躍有名になりました。
エリザベス・ギルバート【創造性を保つには】
こちらのスピーチもユーモアに満ちていて軽快です。何かモノづくりをしていて行き詰ったことがある人、アート活動をしている人に特におススメのスピーチです。
このほかにも、たくさん素敵なスピーチがありますので、お気に入りのスピーチを見つけてディクテーションの教材にしてみてはいかがでしょうか。たくさん聴くことも大切ですが、お気に入りの一つをとことん聞き込むことは英語上達への近道になります。