知らない英単語は辞書で調べなきゃいけないと思い込んでいませんか?

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ネイティブと会話をしていると、全く知らないフレーズや単語に出会うことがあります。その度にネイティブに聞くのもひとつの手ですが、わからない単語やフレーズが出てくる度に会話を中断して質問するというのは中々気が引けるものです。

わからなかった単語やフレーズを、家に帰ってじっくり調べて「こういう意味だったのか」と納得するのもよいですが、英和辞書で調べたりせず、思い切って「手元にある情報からその場で推測する」方法を私は推奨しています。なぜなら、どんな英単語やフレーズであっても、日本語を介してしまったその時から、ネイティブの持つセンスが薄れてしまうからです。

辞書で調べないと、「意味がはっきりわからないと気持ち悪い」、「わからないことは白黒つけた方がいい。その方が次の英会話の役に立つ」と考えてしまいがちですが、実はこのもやもやとした「どんな意味だろう」という感覚こそが、ネイティブの持つセンスを理解する第一歩なのです。

■手元にある情報から推測する方法

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それでは「手元にある情報から推測する」にはどうすればよいのでしょうか?英会話の最中に出会った知らない単語やフレーズが「使われた場面」、「発言者の雰囲気」、「言われた相手の反応」など、こういった情報を元に推測するのです。

例えば相手がwishを使って自分の希望を表現していたとします。wishを使って表された希望は荒唐無稽な話であることが大半なので、ネイティブがwishを使うときは、現実的な話ではなく、話し手もあきらめている雰囲気があるということがわかります。その一方で、hopeを使って表された希望は現実的な話であることが大半で、話し手も実現に向けた話をしているということがわかります。

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これらの情報から、きっとwishは「現実的にありえない話」で、hopeは「実現できそうな話」と推測することができます。たったこれだけですが、それらの情報から自分なりに「なんとなくこういう意味ではないのか」と推測することで、ネイティブの持つ感覚を理解していくことができます。

この方法では答えがないし、自分の勘なんてアテにならない、と最初は思ってしまうかもしれません。試してみて自分の予想が全く違っていることもあるかもしれません。ですが、この限りある情報の中から知らない単語やフレーズを推測することを何度も繰り返していくことで、推測する精度は高くなっていき、精度が高くなるにつれ日本語を介さずに意味が推測できるようになります。ぜひ一度試してみてください。

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