日英翻訳に従事しており、英語を職業にするためには、英語を話せるだけではなく、日本語の語彙力や、国内外の政治経済に関する知識が不可欠、と身にしみて感じる毎日です。その時に通訳の先生から教えてもらったのが、パラレルリーディングでした。今はインターネットを使って、英語の原文とその翻訳にすぐにアクセスできます。英語を職業とする人はもちろん、そうでない人も、英語力、国際力を伸ばす上で、下記の3つは上質なパラレルリーディングができるオススメの教材です。
【英語学習教材ランキング3位】The Wall Street Journal
- 購入金額:最初の12週間 以降は1ヶ月2,899円 (+消費税)
- 総合評価:★★★★
- 項目別評価
・内容は自分に合っていたか ★★★★
・解説はわかりやすかったか ★★★★
・学習は継続しやすかったか ★★★★
・サポートは充実していたか ★★★★
翻訳や通訳の授業で、英語力を強化するために実際取り入れられている方法として、パラレルリーディングという読み方があります。英日翻訳の場合は、英語の原本とその日本語訳を用意し、英語の原本からは英語の表現を学び、プロの翻訳家の翻訳から日本語の表現を同時に学ぶというものです。翻訳家であれば原本を見たときに、また通訳家であれば会話を聞いたときに、瞬時に訳が出てこなくてはいけません。
このパラレルリーディング題材として適しているもののひとつに、The Wall Street Journalが挙げられます。最新の国内外のニュースが、原文とその日本語訳両方で読むことができるからです。講読料金が必要にはなりますが、質の良い翻訳に触れることで、日本語の語彙力も伸ばすことができます。特に翻訳、通訳といった語学系の職業を目指している方にオススメです。
【英語学習教材ランキング2位】NEJM日本国内版
- 購入金額:無料
- 総合評価:★★★★★
- 項目別評価
・内容は自分に合っていたか 評価なし
・解説はわかりやすかったか ★★★★★
・学習は継続しやすかったか ★★★★★
・サポートは充実していたか ★★★★★
The New England Journal of Medicineは、医学論文を扱う雑誌の中で最も権威のある雑誌の一つです。幸運なことに日本語版のサイトが存在するため、無料で最新の医学論文のアブストラクトを日本語で読むことができます。もちろん原文のアブストラクトも読むことができるので、パラレルリーディングが可能です。
医学論文は医学専門用語や統計学の用語が多用され、日本語の表現も医学論文独特の表現様式があります。自分で一から翻訳するのは非常に大変ですが、このサイトを利用することで、上質な医療翻訳を読み、原文と照らしわせてパラレルリーディングをすることによって、医学用語や表現を学ぶことができます。
翻訳・通訳を学ぶ方にとって、専門性を高めることは将来のスキルアップにつながります。特に医療系は専門性が高いため、一般の翻訳・通訳よりも高給与であり、医療系の翻訳・通訳は人気です。
【英語学習教材ランキング1位】NHKニュースで英会話
- 購入金額:無料
- 総合評価:★★★★★
- 項目別評価
・内容は自分に合っていたか ★★★★★
・解説はわかりやすかったか ★★★★★
・学習は継続しやすかったか ★★★★★
・サポートは充実していたか ★★★★★
こちらもパラレルリーディングに使用できて語彙力を伸ばすために有用であり、また、リスニングの教材としても優れていると思います。毎日NHKワールドTVで放送された最新のニュースから一つ題材が選ばれて、実際のニュースを見ながら、トピックに出てきた単語や表現を学びます。
政治経済から医療まで幅広いニュースを扱っているため、様々な分野の語彙力を伸ばせます。また、約5分間のニュースであるため、忙しくても毎日続けることが可能です。テレビ番組ですが、テレビを見なくても、NHK ONLINEのサイトから無料で画像やニュースのセリフとその翻訳を見ることができます。また、わからない単語を単語帳に保存できる機能など、様々な学習サポートツールが利用できるように工夫されているため、オススメです。